ソチミルコの人形島の場所は?吊るされた無数の人形の謎に迫る!

人形島

色彩豊かで生命力溢れるイメージを持つメキシコは、見所満載、楽しさ満載の素敵な国です。

たくさんの古代遺跡、ソウルフードのタコス、サボテンや美しいビーチリゾートなど、さまざまな魅力に溢れています。

首都であるメキシコ・シティは経済が発達し、グルメ、ショッピング、美術館見学などを楽しむことができる観光地としてとても賑わっています。

そんなメキシコのとある街に、なんとも奇妙で恐ろしい謎の島が存在しています。

木々や建物などのいたるところに人形が吊るされているため、その島は人形島と呼ばれています。

その人形達はとても不気味な姿をしているのですが、どうしてこのような人形達が数多く吊るされているのでしょうか?

今回は、人形島の中の吊るされた人形達の謎に迫ります。人形島への行き方や注意事項なども、合わせて紹介していきます。

人形島の場所は?運河の街ソチミルコの先に存在する人形島

ソチミルコ

首都メキシコ・シティから車で1時間ほどの場所に、世界文化遺産に登録されている街ソチミルコがあります。

ソチミルコには運河があり、遊覧船に乗って運河巡りを楽しむことができます。

トラヒネラという、赤、青、緑、黄などのカラフルな色が使われた派手な木造の遊覧船に乗って、運河を進んでいくのです。

色鮮やかな遊覧船は、メキシコらしい元気溢れるデザインなので、その船を見るだけでも楽しめます。

のどかな景色を楽しみながらの運河巡りは、観光客や地元の人々にとても人気があります。週末にはたくさんの人々が集まって、運河巡りを楽しみます。

人々で賑わうソチミルコの運河巡りですが、その運河を遊覧船でどんどん進んでいくと、ある島にたどり着きます。

その島こそが、不気味な人形達の吊るされた人形島なのです。

ソチミルコは、世界文化遺産に登録されている街なので、ガイドブック等の本でも紹介されています。

しかし、人形島の紹介はあまりされていません。

ガイドブック等にもあまり詳しくは載らない謎の人形島、そこに吊るされた人形の数はなんと数千体にも及ぶそうです。

さまざまな姿の恐怖の人形達は男性が関係していた

人形島

人形島に吊るされているのは、主に赤ちゃんや子供の姿をした人形達です。

島のいたるところに無数に吊るされている人形達は、ほとんどが凝視するのをためらうほどの無惨な姿をしています。

手足がなかったり、何かで傷つけられたような様子をしていたりします。

ボロボロの見た目をした恐怖の人形達が、どうしてこの島にたくさん吊るされているのでしょうか。

この謎を解くカギは、これらの人形に関係する、ある一人の人物の行動にあったのです。

ドン・ジュリアン・サンタナとは?人形達との関係は?

昔、ドン・ジュリアン・サンタナという一人の男性がいました。

ある時彼は、ソチミルコの運河近くの湖で、溺れている少女を発見したのです。

彼はその少女を助けようとしましたが、結局少女は見つからず助けることが出来なかったそうです。

そこには少女のものと思われる人形がありました。

彼は、少女の供養のためにその人形を木に吊るして飾りました。

彼はその時から、何かに突き動かされるように一心不乱に人形を集め始めました。

そして、その集めた人形達をどんどんと木や建物などに吊るしていったのです。

何十年もの間、彼はひたすら人形を集め、吊るし続けたそうです。

少女の供養のために吊るし続けた人形達は、膨大な数になりました。

彼に吊るされた人形達の様子はとても異様で、何かを訴えかけているかのようでもあります。

このように、彼は、少女の供養のために人形を集めて吊るし続けていったので、島のいたるところにびっしりと人形が吊るされているのです。

人形を集め続けたドン・ジュリアン・サンタナの最期は

ある時、とても不思議で不可解な出来事が起こります。
人形を集め続けていた彼が突然亡くなってしまうのですが、
彼が亡くなった場所は、なんと、彼が昔助けられずに溺れた少女が発見された場所と全く同じだったのです。

少女が発見された場所で偶然にも亡くなってしまうという不可解な出来事、
これは目には見えない何かの力がはたらいたのかもしれませんね。

人形島まで行けるツアーがある!

ドン・ジュリアン・サンタナが長い間集め続けた人形達を見てみたい、一度人形島に行ってみたい、という人のために、ツアーが用意されています。

ソチミルコの運河を巡るツアーというもの自体がいくつかあり、その中に、人形島まで行けるツアーがあるのです。
そのツアーでは、実際に人形島の中に足を踏み入れることができます。

人形島は、運河巡りの出発地点から、片道約2時間ほどの場所にあります。

運河を進んでいくと、途中に人形島を真似した人形島の偽物である場所があり、船頭さんがそこを人形島だと案内する場合があります。

遊覧船は、船頭さんが手で漕いで進ませるのですが、人形島まではかなり距離があるので、行きたがらない船頭さんも中にはいるようです。

実際に行く場合は、船頭さんにしっかりと確認するのがベストですね。

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人形島へは軽々しい気持ちで入らないようにしよう

長い年月が経って、朽ち果ててしまったたくさんの人形達。
それらから伝わってくる異様な雰囲気が、島全体を包み込んでいます。

人形島に入ると、島のどこにいても誰かに見られているかのような、そんな不気味な気配を感じてしまうそうです。
たくさんの恐ろしい人形達に囲まれていたら、このように感じないほうがおかしいかもしれませんね。

その他、誰かが何かささやいているような声が聞こえる、というような体験をする人もいるそうです。

人形島に吊るされている人形達は、ドン・ジュリアン・サンタナが集めた人形達ですが、中には違うものもあります。
訪れた人達が人形を持ち込み、吊るすことがあるのです。

持ち込まれた人形の中には、何かしらの強い念がこもっているものもあるかもしれません。
これだけ多くの人形が集まっているのですから、訪れた人達が何らかの怖い体験をしてしまったとしても不思議ではありません。

人形達の様子が無惨な姿になっているのは、長い年月が経って、朽ち果ててしまったからだけではありません。
どうして無惨な姿をしているのか、この謎については、次のような原因が考えられます。

一番に考えられるのは、ドン・ジュリアン・サンタナが人形を集めた時にすでに手足等がなかった、という場合です。
手足等がない人形が多く吊るされているのは、集めた人形自体が壊れていたことが原因ではないかと考えられます。

その他の原因として考えられるのは、人形を持ち込んだ人が、故意に無惨な装飾をしているといった場合です。
なぜあえて無惨な姿にして吊るしているのかは定かではありません。

人形島にはたくさんの人々が訪れているので、ドン・ジュリアン・サンタナ以外の人の手で装飾されている可能性は大いに考えられます。

その他の原因として、次のようなことも考えられます。無数の人形達に宿る力が影響して、人形の形相が変わることがあるかもしれない、ということです。

何らかの力がはたらいているかもしれないこの場所では、軽々しい行動は慎んだ方がよさそうです。少女の供養のための神聖な場所なので、単に興味本位で行くというようなことは避けた方がよいでしょう。

ドン・ジュリアン・サンタナの想いがつまったソチミルコの人形島

ソチミルコという街は、ゆったりと運河巡りをしながら楽しむことのできる、人々のための憩いの街です。
しかしその運河の奥には、人々が集まる賑やかなイメージとは全く違った世界が存在しているのです。

おびただしい数の不気味な人形達が吊るされたソチミルコの人形島は、
溺れた少女の供養を長年続けたドン・ジュリアン・サンタナの想いがつまった島です。
島の中には彼の墓もあり、手を合わせることもできます。

実際に人形島に行く場合は、ドン・ジュリアン・サンタナや人形達に敬意を払うことを忘れないようにしましょう。