都市伝説カシマレイコさんから教わった3つの大切な事

カシマレイコさん

皆さんは「カシマレイコ」をご存じですか?先日、物知りな友達に「カシマレイコって知ってる?」と聞いたところ、「極道の妻に出てた、アカデミー賞女優でしょ」と言われ、「それは高島礼子やー!」みたいなツッコミを入れてしまいました。

また別の人に聞いたところ「うちの会社にいた人だよ」と言われ「それは普通に名字が鹿島さんなだけの人やー!」なんてツッコミも入れてしまうほど、本当に知らない人が多いマイナーな都市伝説です。

そんな知名度の低いカシマレイコについて、本稿では今までに無い角度から容赦なく切り込んでいきたいと思います。

カシマレイコ、気になる本名や出会った時の対処法など徹底解説。

都市伝説カシマレイコとは

カシマレイコは通称「カシマさん」と呼ばれ、小学生の間で流行った都市伝説のひとつです。

彼女が出す質問に答えられなかった場合、手足や命を持っていかれるという驚愕な人物でありつつ、また、カシマさんに関わる話を聞いた人は3日以内にカシマさんが目の前に現れるといった伝染病の感染力的な側面もあり、人々の恐怖を駆り立てる存在となっています。

しかし、何処か悲惨な物語を紡ぐヒロインといった印象のせいか、ファンの間では根強い人気がある様です。その為、書籍やDVDといったメディアで作品化され、現在でも通信販売等でそれらを手に入れる事ができます。

この都市伝説が広まり始めたのは1970年代前半頃だそうですが、発祥の地みたいなものはありません。日本各地にある方言の如く、様々な物語に派生し語り継がれています。

例えば、超有名な存在である「口裂け女」や、上半身だけで追いかけてくる「てけてけ」といった都市伝説は、両者ともカシマさんではないかとの噂もあり、元々は1つの物語だったのではないかとさえ言われています。

カシマさんに限らず都市伝説というのは、この様な地域性が存在し、関西地方出身の人と関東地方出身の人では、話の内容が若干食い違っており、結末さえ全く違うという事もあります。互いの都市伝説を語り合うと面白いかもしれませんね。

カシマさんの本名「仮死魔 霊子」

カシマさんの本名はカシマレイコと言います。言葉の響きだけ聞くと、清楚でおしとやかで儚い印象を受けます。

しかし、漢字で書くと「仮死魔 霊子」なのです。これは非常に残念で仕方ありません。

最初に音で聞いた時の印象は「鹿島 麗子」だったので、それなら手足を持って行かれても諦めがつく感じもしましたが、霊子さんには絶対に持って行かれたくない。そう思った小学4年生の夏の想い出です。

しかし、大人になってふと気付いた事があります。それは、なぜ仮死魔 霊子という名前だと分かったのか?という所です。レイコさんは手足をもぎ取ろうとした時、相手に対し自己紹介をしたのでしょうか?

仮に口頭で名前を言われたとしても漢字までは分かりません。ほぼ全員が、麗子とか玲子とか礼子みたいな漢字を想像するのではありませんか?

なぜって、親が子供に「霊子」という名前を付ける事は考えにくいからです。

その昔、子供に「悪魔ちゃん」と命名した親がニュースになった事もありましたが、悪魔ちゃんの方がまだマシです。カシマさんの名前については、何処のどんな情報を探してみても明確な答えが見つからなかった為、そういうものだと自分を納得させるしかない所が歯がゆいです。

カシマさんに遭遇した時の対処法

もし、皆さんがカシマさんに遭遇してしまったら、以下の様な受け答えをすると手足等を失う事なく、無事に生還できるされているので、是非覚えておいて下さい。

カシマさん:「足いるか?」

あなた:「いります」 ※いりませんと答えたら足を取られます

カシマさん:「手いるか?」

あなた:「今、必要です」 ※いりませんと答えたら手を取られます

カシマさん:「誰からこの話聞いた?」

あなた:「カシマさんです」

すると、カシマさんは何処かへいなくなってしまうというのです。

また、カシマさんに「足いるか?」と最初に聞かれた時、「カシマさん、カシマさん、カシマさん」みたいに3回唱えると何処へいなくなってしまうと言う話もあります。

しかも、最初に足じゃなくて手の事から聞かれる場合もある等、対処方法自体に複数の答えがあり、実際に遭遇してみない事には何が正解なのか分からない。というのが実情です。

しかし、よくよく考えてみると、この解を誰が発見したのかも不思議です。

同じ人が何度もカシマさんと遭遇し、トライアンドエラーで正解を模索したのであれば分かりますが、大抵の場合、カシマさんと遭遇するのは1人あたり1回程度と推測され、その上、遭遇した人は他の人と情報共有を行う為に、何らかの手段が必要になるかと思います。

しかし、携帯電話も普及していない様な時代に、どうやって正確な情報を拡散及び共有したのでしょうか。

例えば大昔、フグの卵巣や肝臓に毒があるのを人類が発見したのは、何人もが実際に食べてみてトライアンドエラーによって毒の在り処を突き止めたとの事。

それは、これからフグを食べるぞという事象の開始時間が明確で、なおかつ複数の人がそこに立ち会う事ができた為に可能となりました。そもそも近代では食べずにフグの毒であるテトロドトキシンの在り処を見つける事も容易です。

ところがカシマさんの場合は、いつ出現するか分からず、こちら側としては正解を突き止める為の準備ができない状態で挑む為、基本的には情報の共有が難しいと考えられます。

また、複数の人が同時にカシマさんと遭遇したといった情報が無く、恐らくカシマさんと遭遇するのは1人の時に限っているとも考えられ、余計に対処法を見つけるのは困難と言わざるを得ません。

[ad]

カシマさんからのメッセージ

前項までの事を踏まえると、カシマレイコは科学的論理的観点から、実在する信憑性が低い。と言えます。しかし、この一連の話から色々な教訓は得ることができます。その教訓とは以下の3つです。

1.カシマさんに遭遇しても対処できる様、事前準備をしておく

仕事でも試験勉強でも、事前に色々と準備をしていれば、本番で上手くいく事が多いのです。特に社会に出てからは「事前準備が仕事の9割」とも言われるほど重要となります。この事前準備の大切さをカシマレイコは教えてくれました。

2.カシマさんに遭遇した後の情報の共有、情報発信が大切

たとえ失敗しても、その失敗した情報を分析し、改善し、計画し、実行に移すといったトライアンドエラーを繰り返す事で正解に辿り着く、現代でいう所のPDCA(Plan→Do→Check→Action)の有効性、そして1人でやってダメでも次の人、また次の人とバトンを渡しながら解を探し続ければ、きっと道は開けるという事の大切さをカシマレイコは教えてくれました。

3.カシマさんを信じる心が大切

幽霊や妖怪、UFOや宇宙人、超能力といった類のものを、信じる人と信じない人が世の中には混在します。でも、信じない人よりも信じる人の方が夢やロマンがあって良いですし、もし仮に信じていたものが目の前に現れた時、その感動も格別です。

フランスの有名なSF小説化であるジュール・ヴェルヌが「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」と言い残しました。その信じる力は想像力を育むといった大切さをカシマレイコは教えてくれました。

人々が望んでるカシマレイコ

大人になった私達は、きっとカシマレイコなんて実在しないと頭で考えています。しかし、心の何処かでは存在していて欲しいと願っているのではないでしょうか?

例えば、炎を吐くドラゴンや一角獣のユニコーン等のファンタジーな生き物は実在しませんが、ゲームやアニメの世界で具現化しています。それは人々がそれを望んでいるからに他なりません。

そしてカシマレイコも書籍やDVDで我々の目の前に登場してくれます。長きに渡って語り継がれ、誰かの頭の中にひっそりと佇んでいるのは、やはり人々の潜在意識がそれを望んでいるからなのでしょう・・・。

カシマさんの話を聞いた人、初めて知った人の所へ3日以内にカシマさんが現れると言われています。もしかすると今夜、あなたの元に現れるかもしれませんよ。
その時に備え、先程ご紹介したカシマさんからのメッセージ、そして対処法を忘れないで下さいね。