透視能力は誰でもできる!?2つの訓練方法とは

透視

透視能力とは、日本で古来より六神通の1つである宿命通や千里眼の名で知られています。アメリカを始めとした欧米の超心理学ではクレアボヤンス(clairvoyance)とも呼ばれる超能力の1種です。

普通の人間では見ることができないものを、時間や空間の制約を受けずに見通す力ですが、ただのオカルトではありません。

しかも透視能力は、誰でもできるわけではありませんが、3つの訓練方法で透視できる可能性があります。

そんな透視能力の歴史や、3つの訓練方法などをご紹介します。

透視能力は嘘ではない!アメリカのスターゲイト・プロジェクトとは

ヘリ

実際に米ソの冷戦時代には西側諸国・東側諸国共に超能力に関する実験が行われており、アメリカではスターゲイト・プロジェクト(Stargate Project)の名で超能力実験が行われていました。
参照:スターゲイト・プロジェクト

遠隔透視能力で木星や水星までを透視したといわれるインゴ・スワン氏や未来予知で有名なジョゼフ・マクモニーグル氏はこのプロジェクトに参加していました。

同プロジェクトは1994年に解散をしてしましたが、実際にこういったプロジェクトがあり、一定の成果を上げていた事から、透視能力は決して夢物語ではない、人間に隠された能力の1つである事がわかります。

超能力探偵ジェラール・クロワゼ

少しご年配の方なら、1976年に来日した超能力探偵ジェラール・クロワゼの事を覚えている方も多いかもしれません。

戦前のオランダに生まれた彼は幼少期より人の未来を言い当てる事ができ、超心理学に関する講義を聴講し、その教授よりテストを受けて合格した事から超能力者として活動を始めました。

世界中で超能力による犯罪解決を行ってきた彼は、来日した際に番組「水曜スペシャル」の生放送中、当時行方不明だった7歳の子供を超能力で探し出す、と宣言しました。

結果、クロワゼはダムで亡くなった子供を見つけ出します。

視聴率30%を超える人気番組の放送で亡くなった子供の死体が映し出される非常にショッキングな事件でしたが、世間が超能力探偵の実力が決して虚構ではないことを悟った1シーンでもありました。

透視能力は誰にでも身に着けられる?2つの訓練方法とは

能力

上記の例の通り、透視能力は決して宗教やオカルトだけのものではなく、公的な機関でも運用されているれっきとした能力です。

では、この時間や空間を超えて見えないものを見通す「透視能力」、誰でも身に着けることができるものなのでしょうか。

結論から言えば「誰にでも」とはいきません。

もしこんな能力を誰もが簡単に身につけられてしまったら、過去のつらい秘密も、未来への希望も全てを誰にでも知られてしまう最悪な社会が待っています。

必要なのは「誠実な心」と「訓練」の2つです。

誠実な心

よく予知や透視ができる人に対して「そんな力があったらお金を稼ぎ放題じゃないか」や「お風呂を覗いたり、嫌いな人の弱みを握ったりできて便利ですね」なんていう人がいます。

が、そもそもそんなよこしまな考えを持っている人は、透視能力を身に着けることができません。

もし、私利私欲の為に透視能力を得たいと思われているなら、即座に回れ右をしてください。

貴方は透視能力を身に着けることは恐らくできません。

人の為、世界の為という利他的な心と純粋な知的好奇心のみがこの能力への扉を開けてくれます。

訓練

それでは誠実な心の持ち主が皆、透視能力を持っているかといえば勿論そんなことはありません。

適切な訓練を行って始めて透視能力を得ることができます。

勿論、生まれつき透視能力を持って生まれてきた人もいないことはありませんが、ほとんどの人が修行でその能力を身に着けたり、成長させたりしてきました。

それでは透視能力を身につける方法をご紹介します。

①瞑想

座禅まず心を落ち着けましょう。

多くの超能力者に熱心な宗教家の方が多いのは、神の存在というよりもむしろ心を平穏にする瞑想を取り入れている宗派が多いからだといわれています。

静かで暗い部屋で結跏趺坐を組み、目を閉じて静かに瞑想をしてみましょう。

信仰心があれば神様への感謝を、無ければ自分の周りにいる全ての人と社会に感謝を捧げてください。

この時、自分でも他人でも恨みや怒りを募らせるのは絶対にNGです。

②サードアイズを意識する

これは透視能力に限ったことではありませんが、超能力を始めとした通常以上の力を発揮させるには松果体を意識する事が大切になります。

オカルトの世界では「第三の眼」とか「サードアイズ」等と言われるところで、超一流のアスリートや学者は自然とこの部分を活性化させているともいわれています。

額の真ん中、お釈迦様の白毫があるあたりに意識を集中してみてください。

普段からものを見るときに、両方の眼で見るのではなく、額から見ている様に意識をしてみましょう、また、眼で見ているものが本当に真実かをよく考えて、疑ってみましょう。

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③実施訓練

数字最後は実施訓練です。

スターゲイト・プロジェクト等ではゼナー・カードと呼ばれる超能力訓練専用のカードを用いて訓練・テストをしましたが、わざわざ用意をするもの大変なので、トランプのカードなどで良いでしょう。

カードを伏せて、表に何が描かれているかを当てるという非常にシンプルなものです。

最初のうちは赤(ハート・ダイヤ)か黒(スペード・クローバー)か程度の判断からはじめ、慣れてきたら4つのスーツのどれであるかを当て、それで成功度が上がってきたら数字まで当てていく…と徐々に難易度を上げていくと良いでしょう。

気合を入れて

「よし!やるぞ!」

というよりも、ゲーム感覚でやることをお勧めします。

肝心な事は透視できることが特別なことではなく「当たり前のこと」と認識する事です。

透視能力者は詐欺師いかさま師!?視える事による不幸

透視

全てを見通す透視能力。

力を持っていない人からすれば、これほど魅力的なものはありません。

しかし、この能力を持つ人が幸福になれたとは決して言えません。

その多くが友人を失ったり、迫害されたり、ひどい時には裁判にかけられたりといった目にあっています。

その最たる例が、我が国日本で明治42年に発生した「千里眼事件」でしょう。

当時旧帝国大学では、御船千鶴子や長尾郁子といった千里眼や念写能力を持った超能力者を研究していましたが、様々な妨害とマスメディアによるつるし上げ・攻撃対象となりした。

最終的に研究者たちが「千里眼は科学に非ず」という公的見解を示し、結果日本中の霊能力者がパッシング対象となった非常に痛ましい事件です。

未来が見えれば誰かに伝えたくなります。

特にそれが悲惨な事故の予知であればなおさらです。

それでも信じた人々の行動で未来が変われば未来を伝えた透視能力者は一転、詐欺師・いかさま師となってしまいます。

【まとめ】パンドラの箱に唯一残った「エルピス」

パンドラの箱、というギリシャ神話の逸話をご存知でしょうか。

人類のあらゆる災厄が詰まったパンドラの箱は、ある日パンドラ自身の手によって開けられてしまいます。

中からは疫病、悲嘆、欠乏、犯罪といった様々な災厄が飛び出してしまいましたが、その中で唯一残っていたのが「希望」だったといわれています。

この「希望」は古代ギリシャ語では「エルピス」と言い、「予兆」とも訳されます。

もしパンドラの箱からエルピスが飛び出していれば、世界中の人が未来予知=予兆を有していたかもしれません。

では、それがなぜ災厄だったのでしょうか。

世界中の人が未来予知ができるということは、全てがわかり、希望がなくなってしまう事を意味するからです。

1度読んだ小説をまた読む様に、これから起こる事が全てわかるという事は、未来への希望も期待も全て奪い去ってしまう事です。

透視能力を身に着ける、という事は、自分が人生という舞台のキャラクターから、台本を知っているスタッフへと転向してしまう様なものです。

自分が迫害されても他人を助けたい、災害を未然に防ぎたい、という人の為に…という気持ちがあって始めて得られるそんな力である事を今一度考えてから、訓練をされてみてはいかがでしょうか。