火星に住めるのはいつから?火星移住計画のメリットやデメリット

火星移住宇宙・惑星

皆さんは宇宙についてどのような想いがありますか?
文明が発達していくにつれて少しずつ謎が明らかになりつつも、まだまだ人類の理解には到底及びません。

そんな中、世界では火星移住の計画が進められていることをご存知でしょうか。

電気自動車企業テスラの共同創設者、投資家として有名なイーロン・マスク。米宇宙企業スペースXの創業者としても有名で、火星への移住計画を目標に掲げています。

そんなイーロン・マスクが火星への有人飛行について、「生きて帰れない可能性もある」と発言したことで火星への移住計画が注目されています。

多くの太陽系の中でなぜ火星が注目されているのか。

火星に住むとしたらいつ?火星移住にメリット・デメリットはあるのか?

今回は話題の「火星移住」についてまとめてみました。

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どうして他の惑星ではなく火星への移住が注目されているのか

まず、宇宙には多くの惑星があるのに、どうして火星への移住が計画されているのか。そこに疑問を感じる方も多いと思います。

実は太陽系の惑星は大きく2つに分類されていて、そこから地球と似ている惑星かそうではないかが区別されているんです。

ひとつは水星・金星・地球・火星の4つからなる「地球型惑星」。

もうひとつは木星・土星・天王星・海王星の4つからなる「広義の木星型惑星」。

「地球型惑星」とは主に岩石・金属などの難揮発性物質から構成される惑星で、「岩石惑星」「個体惑星」とも呼ばれています。

また、「広義の木星型惑星」については、ここからさらに「木星型惑星」と「天王星型惑星」へ分類されるのですが、詳しく知りたい方や気になる方はぜひ調べてみてください。

このように火星は地球型惑星に区別されており、地球と似た性質ということが分かります。

それでは、他に地球型惑星とされている水星と金星はダメなのでしょうか。

水星は太陽に最も近い惑星で表面温度が400℃にも達してしまいます。

場所によっては永遠に影になるクレーターも存在するのですが、400℃という温度は移住するにあたって最大の難点となりうるのです。
また、水星には大気がほぼ存在していません。

そうなると太陽からの放射線が直接飛んでくることになり、天気が変化することもないので昼夜はなく永遠に暗いままです。

金星は地球との類似点が多いこと、最も近い主要天体であることから「姉妹惑星」とも呼ばれていますが、人間の移住に関しては重大な課題がいくつかあります。

まず、赤道付近の温度が500℃に達してしまい、水星の表面温度よりも高いこと。

そして、金星の自転周期が約300地球日で昼夜のサイクルが遅いこと。

最後に地表の大気圧が地球の90倍にもなり、これは地球水面下1kmの圧力に相当すること。

以上の問題点があるため、水星・金星ではなく火星への移住が注目されているのです。

火星って具体的にどんな惑星?

火星

前述した内容から、同じ地球型惑星の中でも惑星によって状態が違うことが分かりました。

ここでは火星の特徴や気温など、具体的な情報を説明していきたいと思います。

地球の隣にある火星は距離でいうと約7500万km離れた場所にある惑星です。

およそ地球の半分の大きさで直径6779km、重力は地球の3分の1ほどの強さ。

1日の長さは24時間39分と地球とほぼ同じで、四季の変化もあります。

現在の火星は極寒の砂漠のような状態です。

しかし干上がった三角州や川岸のような地形が確認されているため、以前は水が流れていたと推測されています。

それらの水は、太陽放射によって大気が剥ぎ取られてしまったことで水が宇宙空間へ流出、地質内にも閉じ込められてしまったのではないかと考えられているんです。

そして火星の平均気温は−43度、平均表面温度が−63度。

最低気温は−140度、最高気温は20度とかなり温度差があることが分かりますね。

どうしてこんなにも平均気温が低いのかというと、大気が薄く太陽からの熱を保てなくなってしまうことが一番の原因です。

また、火星の大気は二酸化炭素が90%となっており、酸素は0.1%にも満たない状態。

普通に考えれば二酸化炭素は熱を吸収しやすい性質なので、大気の9割が二酸化炭素になる火星も平均温度が高くなりそうなのですが、大気が薄すぎて温度を上げるに至らないことも原因のひとつになります。

肝心の火星に生物が存在しているかどうかですが、これに関してはいまだに謎が多いようです。

過去に行われたNASAの火星探査の結果、38億年前の火星は地球のように厚い大気に覆われていて水が存在していたことが解明されています。
現在は水がないので生き物がいる可能性は低いですが、もしかすると大昔に存在していた生命がどこかで生き延びているかもしれませんね。

火星にはいつから住める?

火星3

それではいつから火星に住むことができるようになるのでしょうか。

実は現在も、NASAは火星環境を地球に近づけることができるよう、さまざまな実験を繰り返しているのです。

そのため「いつから」と明確に断言することはできず「科学技術の発展次第」といったところでしょうか。

火星の薄い大気はほぼ真空と同一なので、生身の人間では生きることができないとされています。

しかし、前述したように灼熱の水星や金星、その他の真空の月に比べれば断トツで住みやすい環境と言えるのではないしょうか。

また、2021年4月22日NASAが火星表面で実施した実験によれば、火星の探査者パーシビアランスに搭載した装置によって二酸化炭素から酸素を作り出すことに成功したそうです。

原理としては、装置の中で800度の高熱を加えて二酸化炭素分子を酸素と一酸化炭素に分解することにより、宇宙飛行士1人が10分間呼吸する量に相当する酸素が得ることが可能になったということ。

確実に科学が進んでいく中、少しずつ火星移住への時代も近づいているのかもしれませんね。

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生きて帰れない可能性もある!?火星移住のメリットとデメリット

いくら人類の研究が進んでいるとはいえ、宇宙は広くまだまだ未知な存在です。

未知な存在ということは、近づけば近づくほど予測不可能な出来事にも遭遇するということになります。

そこまでして地球で暮らしている私たちが火星へ移住するメリットはあるのでしょうか。

火星移住というまるでSF映画のような世界を体験できるだけでロマンがありメリットを感じてしまうところですが、一番の理由は「地球上の人口増加問題」の解決策になりうるということが考えられます。

その場合、地球の人口が増えすぎてしまうことで「地球環境の悪化」「資源不足」が連鎖的に引き起こされてしまうでしょう。

「増えすぎた人口を分散させることで地球への負担を少なくする」これが火星移住の最も大きなメリットではないでしょうか。

一方、火星移住をすることで起こるデメリットもあります。

主に考えられる内容を挙げると以下の3点です。

  • オランダ民間組織「Mars One」の火星移住計画には火星から帰還することが含まれていないため、地球に帰ってくることができない可能性がある。
    ※米宇宙企業スペースXの創業者イーロン・マスクが、火星への有人飛行について「生きて帰れない可能性もある」と警告しました。火星への旅は「生きて帰れない可能性も」 イーロン・マスク氏
  • 仮に火星に生物が存在している場合、地球から持ち込まれた微生物などが、火星の微生物を滅ぼしてしまう可能性がある。
  • 火星へ行くまで長い道のりになるため、事前に特別な訓練が必要になる。

そして最も大きなデメリットは、火星へ行くには「莫大な費用」が必要になるということでしょう。

有人火星探査の費用についてNASAは試算を出していませんが、一般人には考えられないような金額になるという予想があります。

こうしてみると、まだメリットよりもデメリットの方が多く感じてしまいますよね。

火星移住についてこれからもっと研究が進んでいくと、さらに多くのメリットが発表されていくかもしれません。

火星移住計画まとめ

こうしてみると、火星移住にはまだまだ多くの問題点があることが分かりました。

ですが、現在進行形で火星調査は進んでいるので、10年後20年後には状況が一変しているかもしれません。

何よりちょっと前には夢物語だった火星への移住が実現したらと思うと、やはりロマンに溢れていて不思議とワクワクしてしまいますよね。

そしていつかは地球の人口増加に対して行動を起こさなければなりません。

その手段のひとつとして「火星移住」が夢物語ではなくなる日も近いのかもしれませんね。