2019年は若い女性を中心にタピオカドリンクやスイーツがブームになりました。あなたも流行りにのって、一度はタピオカを試したのはないでしょうか?
このタピオカブームについて、実はある怖い噂があったのです。「タピオカが流行ると不況になる」と一部で囁かれていました。
その理由について、過去にあった噂の恐ろしい一致も含め、今回は解説いたします。次にタピオカがブームになった時、覚えておくと役にたつかもしれません。
タピオカがブームになると経済に悪夢が起こる!
タピオカが2019年にブームになった際に、SNSで「タピオカが流行るのは株価が下がる予兆では?」と噂が広がりました。投資家の中にもタピオカブームを懸念して、世界の経済状況を注視する動きがありました。
なぜ、タピオカが流行ると経済が悪くなる話が広がったのか?噂の元になったのは過去にタピオカがブームになった時と、その後の経済に起きた悪夢が不気味にも一致していることが関係しています。
タピオカブームが起きた後は大不況になる
黒くてモチモチとした食感がおもしろいタピオカは、2019年以外にもブームになったことがあります。2019年のブームは「第3次タピオカブーム」であり、第1次・2次ブームもあったのです。
第1次ブームは1992年のバブルの名残が残っていた時代、第2次ブームは平成の大不況に改善の兆しが出ていた2008年になります。タピオカが流行った1992年と2008年に起きた出来事は歴史的にも大きな出来事だったので、忘れられない記憶として覚えている方も多いでしょう。1992年「バブル崩壊」と2008年「リーマンショック」、これが起きたことにより日本や世界の経済は大打撃を受け爆発的に失業者が増えました。
タピオカがブームになった年に2回起きた大不況が、「タピオカが流行るのは株価が下がる予兆では?」と人々を不安がらせる噂を生んだ元なのでしょう。
2020年現在、噂は現実味を帯びつつある
タピオカが流行ると不況になるという噂は、2020年現在の世界の状況を見ると「本当かも…」と思わせます。中国の武漢で発生した新型コロナウイルスの影響で、日本や他の国も経済的に大きなダメージを受けています。
日本では旅館やホテルなどを中心にコロナ関係による倒産件数が急増しており、今後もコロナによる倒産や廃業は増え続けると予想されています。コロナで受けた日本の経済的損失は何兆円にもなるともいわれ、まだコロナが収束していない現状では景気回復がいつ頃になるかの見込みもできないようです。
2019年に第3次タピオカブームが起こり、翌年の2020年はコロナウイルスで不況になってしまったのは過去の出来事と照らし合わせると、噂を信じてしまいそうになります。
タピオカの第1次・第2次ブームの後に経済が壊れるまで
タピオカの第1次ブームと第2次ブームはどう起きたのか、その後に経済はどう壊れたかを見ていきましょう。
いつまでも続くと思ってしまう好景気も、何かがきっかけで破綻するから油断できないものです。
[ad]
タピオカの第1次ブームと1回目の悪夢バブル崩壊
テレビ番組でタピオカミルクティーが紹介されたことで、1992年にタピオカの第1次ブームが起こりました。タピオカは南米のイモのデンプンから作られた物で、見ためがコロコロとかわいらしく変わった食感が受けたのか大ヒットします。
時代はバブルがはじけた後でしたが、好景気の名残が色濃く経済不安の実感が少なかったようです。その年にタピオカは流行りバブル全盛期に流行ったティラミスのように、押さえておくべきトレンドとして扱われました。
タピオカの第1次ブームが起きた1992年に長く続いたバブルの余韻は終わり、本格的な大不況が到来し本当の意味でのバブル崩壊となりました。バブル崩壊の影響はすさまじく大手金融機関の破綻・不動産価値の下落・雇用の崩壊と影響は各方面に及び、この後に日本の経済は長い不況が続くようになります。
タピオカの第2次ブームと2回目の悪夢リーマンショック
台湾のタピオカミルクティー専門店が九州に出店したことで、2008年に再度タピオカが日本でブレークしました。前回のブームから10年以上を経て、これがタピオカの第2次ブームとなります。
第1次ブームのタピオカは黒くなかったのですが、第2次ブームのタピオカは2019年に流行った黒いタピオカと同じ黒いまん丸の粒です。2008年は日本の景気が少しずつ良くなっていた頃で、正社員の雇用も増えつつありました。そんな中で起きたタピオカの第2次ブーム、まさか1992年のような大不況が年内に起こるとは大半の人は思わなかったでしょう。
しかし、アメリカの投資銀行リーマン・ブラザースの倒産により、タピオカの第2次ブームの年にまたしても大不況が起こりました。リーマンショックと呼ばれる出来事は世界的規模の大不況となり、日本だけでなくどの国でも企業の倒産や社員のクビ切りが目立ちました。
バブル崩壊とリーマンショックを経験した人が、タピオカがブームになった後に必ず不況になることに気づき、タピオカと経済の因果関係を口にしだしたのでしょう。
タピオカの噂は偶然とも言えない不気味さがある
「タピオカが流行ると不況になる」というSNSで広まった噂は、一般的にはあくまで根拠のない噂でありブームになった後に不況になったのは偶然とされています。でも、実際に起きたことを考えると、偶然とは思わない方が良いかもしれません。
全てのブームで噂が当たりすぎている
日本で3回起きたタピオカのブームは、その後に全て不況を招いています。偶然にしては、あまりにも不況になるタイミングが一致してはいないでしょうか。
- 1992年第1次ブーム→バブル崩壊
- 2008年第2次ブーム→リーマンショック
- 2019年第3次ブーム→2020年コロナウイルス
コロナ騒動は2020年から起きたものではなく、正確には2019年末から武漢で広まり日本でも年末にウイルスは入ってきていたと予測されます。そう考えると2019年内からコロナウイルスの被害はあったことになり、第3次ブームの年に不況の種は芽生えていたといえます。
タピオカにまつわる噂は偶然と片付けるには、少々不気味ではないでしょうか。
不況の合図となるアイテムとして見ても良し
タピオカのお店はまだたくさんありますが、去年ほどの人気はないと見て良いでしょう。もうしばらくすれば、そのお店もだんだん減っていくと思われます。タピオカのブームは完全に去り、多くの人がこぞって飲むことはなくなるはずです。
タピオカブームが去ったとしても、いつまた流行るか注意して見ておくと我が身を守れるかもしれません。タピオカが爆発的ブームになることは今後絶対にないとはいえないので、何年も経ったら再びブームになる可能性があります。
「タピオカが流行ると不況になる」ことを頭に入れて、不況になる前に対策しておくと大惨事を乗り越えることができます。タピオカはもしかしたら不況の合図となるアイテムと思っておくと、次のブームの時にあなたの身を守ってくれるかもしれません。
【まとめ】タピオカがブームになったら噂を思い出そう
タピオカがブームになると経済が悪くなる噂は確証がありませんが、過去と2020年現在に起きた出来事を見ると当たっています。将来的にタピオカの第4次ブーム・第5次ブームが起きたら、噂を思い出して事前に対策しておくのがおすすめです。
次のブームも噂が当たるか当たらないか分かりませんが、痛い目に合う前に貯金や投資資産の整理などしておくと不況の中でも生き延びられるチャンスがあります。