神秘的な場所として注目されているゼロ磁場。
ゼロ磁場とは一体何なのか?発生しやすい場所からもたらす影響すべてを解明します。また日本にあるゼロ磁場パワースポット10選もご紹介。
この記事を読むとゼロ磁場スポットに行きたくなるかも。
ぜひゼロ磁場の神秘に触れてください。
そもそも磁場とは
そもそも磁場とは一体どんなものなのでしょうか。物理の理論で説明していくと、非常によく似た性質の「電場」というものが存在し、どちらも難しい数式を用いてその類似性を証明することができます。
しかし、ここでは「磁場」とは磁気の影響が及ぶ空間。「磁気」とは磁石のN局からS局へ流れていく力。そして「磁場」と「電場」、「磁気」と「電気」は酷似していると、ざっくり理解してください。
また、「方位磁石が北を示すのは、地球が大きな磁石だから。」というのは理科の授業で教わる一般教養の一つです。という事は当然、地球の周囲にも「磁場」が存在します。
地球を覆う「磁場」は宇宙空間からの放射線を遮断する働きを担っている大切なものです。また、地球の「磁場」を利用している身近なものとしてGPSなどがあります。
地球が大きな磁石の理由
先にも記述した通り、方位磁石が北を示すのは、地球が大きな磁石だからです。では何故、地球が大きな磁石なのでしょうか。
ここで大切なのが、「磁気」と「電気」が似ているという事。そして、理科で習った「電磁石」が登場します。
コイルに電流を流して方位磁石の動きを観察する実験や「右ネジの法則」という言葉を覚えていませんか。この原理が地球内部でも起きているため、地球が大きな磁石となります。
電磁石の実験に置き換えて、地球をコイルとしたとき、電気の発生源である電池は一体何でしょか。地球の内側に存在している「マントル」が電気の発生源つまり電池の役割をしています。
マントルが高温になるとマグマに成ります。つまりマントルとマグマは同じものです。地球の核であるマグマには多くの金属が溶け込んでおり、状態が変わったマントルにも当然多くの金属が含まれています。
防災の日のニュースなどで耳にする「マントルの動きによって地球内部へと巻き込まれた地表が」という地震の解説にもあるように、マントルは地表の下で常に動いています。
地球の自転の影響やマントルの放熱のための現象なのですが、この動きによってマントルに含まれている金属が擦れ合い、電気が発生するのです。
太陽は東から登り、西へ沈む。という事は、地球は半時計周りに回っています。マントルの動きは自転の影響を受けているため、マントルの動きによって発生した電気は左方向に流れていきます。
地球というコイルにマントルから発生した電気が左方向に流れる。ということは「右ネジの法則」により、地球には南から北へ向かう「磁気」が発生し地球を覆う「磁場」を形成しているという事に成ります。
磁気はN極からS極へ流れていくため、地球は北がS極の大きな磁石ということに成り、これが方位磁石のN極が北を示す原理です。
ゼロ磁場とは何か。発生理由や影響など徹底解明
では、本題の「ゼロ磁場」とは一体何でしょうか。
ゼロと聞くと「無」つまり何もない状態を想像しがちですが、そもそも力の関係性で「無」という状態は存在しません。ではまず、力の関係における「ゼロ」の概念を解説していきます。
冒頭からお伝えしているように、磁気は電気にとてもよく似ています。電気に+と−、磁気にN極とS極があるように、物理の世界では常に相反する力が一体となって存在します。
またN極は+の力、S極は−の力に相当します。そして物理学の上では、力の関係は原則といて均衡になります。つまり地球全体で考えると磁気は「±0」という状態になるということです。
ではいよいよ「ゼロ磁場」とは一体どういう場所なのかをご説明します。下記の説明はあくまでもイメージの数値です。
地球の南極側はN極ですから、ここでの計測した磁気の量を仮に+10:-0、北極側で計測した磁気の量を仮に+0:−10とします。
計測地点を南から北上、北から南下していくと、二つの力の関係は北上するごとに+9:−1、+8:-2。南下するごと+1:-9、+2:-8というように、地球全体では+10:-10の関係を保ちながら2つの磁気の量が変化していきます。
計測を続けていくと本来+6:-4となるべき地点が「0:0」になったら、そこが「ゼロ磁場」という事です。
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ゼロ磁場が発生する理由
何故「ゼロ磁場」が発生するのでしょうか。一般的な要因として、断層の動きが関係していると言われています。
地震の発生前に電磁波の測定量が大きくなるという説を聞いたことは無いでしょうか。「圧電現象」という鉱物が圧力を受けた際に電気を発するという現象もあるように、大地は圧力を受けると電気を発生させます。
薄い板や発泡スチロールの片方だけを曲げると、曲がる力が集中した部分から折れてしまいます。地表でも同様のことが起きており、マントルの動きによって地球内部へと巻き込まれていくプレートには日々圧力が加わっています。
その圧力をより多く受ける部分、つまり薄い板や発泡スチロールを曲げた時に折れてしまう箇所に相当する場所が断層です。
断層の地質などの条件がそろえば、電磁石の要領でその土地に磁気が発生します。地球全体でみて、本来磁気の量は+6:-4のはずの場所に、断層の動きによって+4:-6という磁気が発生したら、結果的にその場所の磁気が±0の状態に成ります。
このような現象が起きる場所が「ゼロ磁場」です。つまり、「ゼロ磁場」とは「磁気」が無いどころか、他よりも「磁気」の量が多い土地ということに成ります。
どんな場所にあるのか
これまで記述して来た論理で言うならば、断層の動きが活発な場所にゼロ磁場が発生しやすいという事に成ります。
そのため活断層が多く地震大国と呼ばれる日本は、ゼロ磁場の発生率が比較的高いと言えるでしょう。
日本の活断層は全国各地に存在しますが、特に甲信越・東海・近畿地域には多くの活断層が存在しています。また日本最大の活断層「中央構造線」上には、すでに「ゼロ磁場」として有名な場所がいくつか存在しています。
断層以外にも、火山の近辺など磁気が発生しやすい場所ならば、理論上ゼロ磁場の発生率は高くなります。しかし地球そのものの磁気と地球上のものが発生する磁気が均衡状態に成る確率を考えると、貴重な場所である事は間違いありません。
話は脱線しますが、電子機器が発す電波や電磁波を利用して人工的にゼロ磁場を作り出すという方法も存在し、製品化も進んでいるようです。
ゼロ磁場がもたらす影響とは
肩こりの改善を助ける磁気シールや磁気ネックレスなどは、かなり前から広く利用されています。そもそも磁気でどうして肩こりの症状が軽くなるのでしょうか。
所説ありますが、その一つは血液中の鉄分が磁気に反応しているという説。
他には磁気と人体とうコイルとの間で起きた電磁誘導によって起きるフレミングの法則が血行促進を助けている。
更には、電磁誘導で発生した電気が血液の原子に影響を与えてイオン化させるため、などの説があります。
いずれにしても、磁気の力によって体や血流に外的影響が加わり、健康状態改善の効果が期待できるということのようです。
「ゼロ磁場」は地球上でも磁気の力が強い場所なわけですから、ゼロ磁場を訪れると体の調子が良くなる。幸運のエネルギーを授かる。そういった話もスピリチュアルな考えだけではなく、科学的にも説明ができるものなのかもしれません。
スマホは持って行っても平気?
磁気の多い「ゼロ磁場」にスマートフォンを持って行っても大丈夫なのでしょうか。せっかく「ゼロ磁場」を訪れてパワーを授かっても、高価な生活必需品が壊れたら元も子もありません。
断言はできませんが、スマートフォンは基本的な磁気には耐えうる構造のため、それほど問題は無いと思われます。
現にワイアレス充電は電磁誘導の原理を利用していますし、スマートフォンのケースにはマグネットを使用しているものもあります。
寧ろクレジットカードやICタグなどの方が、磁気の影響を受けやすいため注意が必要と言えるでしょう。
しかし、磁気の影響でスマートフォンに内蔵されている方位磁石機能にズレが生じるなどの影響は有るため、磁気の影響から完全に守られているという訳ではないのでご注意下さい。
日本にあるゼロ磁場のパワースポット10選【保存版】
日本国内にあるゼロ磁場パワースポットをいくつか紹介していきます。
密かにパワースポットとしてゼロ磁場巡りが人気急上昇中です。旅先の参考にしてみてはいかがでしょうか。
「文杭峠(ぶんくいとうげ)」(長野県)
海抜1424メートル、長野県伊那市長谷と下伊那郡大鹿村の群境の土地です。
中国で「訪れると幸せになれる場所」とされる蓮花山に匹敵する磁場を備えていると言われています。
参考:http://www.inacity.jp/kankojoho/bungui/bungui_kiba.html
「諏訪大社」(長野県)
言わずと知れた信濃国一之宮、全国にある諏訪神社の総本山です。古くは日本書紀にも登場する、日本古来の神社の一つでもあります。「本殿」という作りが無く諏訪湖を中心に4つの境内地があるのが特徴的な神社です。
「豊川稲荷」(愛知県)
日本三大稲荷の一つに数えられ、豊川吒枳尼真天(とよかわだきにてん)を祀っています。正式名を「妙厳寺」といい、織田信長や徳川家康などもからも信仰を集めてきました。商売繁盛のご利益があるとされ、狐の像が1000体以上並ぶ霊狐塚はこのお寺で見逃せない見学スポットです。
参考:https://www.aichi-now.jp/spots/detail/44/
「伊勢神宮」(三重県)
天照大神を祀る内宮、産業の守る豊受大御神を祀りする外宮、そして立派な建物から神棚サイズの宮社が計125も存在する神の宮です。2000年以上の歴史を持ち、日本人なら一度は言っておきたい場所の一つです。
参考:https://www.isejingu.or.jp/about/index.html
「高野山」(和歌山県)
空海が開いた真言宗の総本山、またの名を金剛峯寺と言います。お堂などが立ち並ぶ「壇上伽藍」と墓所や霊廟が並ぶ「奥之院」の二大聖地から成り、天空都市とも称されて壮大な仏教施設です。
参考:https://www.wakayama-kanko.or.jp/worldheritage/koyasan1200/contents/midokoro.html
「七沢温泉」(神奈川)
宇宙と地中からパワーをもらえる土地として古くから親しまれてきた観光スポット。「気」の力を感じることが出来る場所がいくつも存在するのでお子様連れでも楽しめそうです。
参考:https://www.nanasawasou.jp/about
「萬歳楽山」(福島)
福島県と宮城県の境に位置する山。日本におけるマグマ活動の中心(臍)とも称されており、古代は信仰の中心地でもありました。標高915メートルと、初心者にも挑戦しやすい山です。
参考:https://www.town.kunimi.fukushima.jp/soshiki/6/175.html
「幣立神宮(へいたてじんぐう)」(熊本)
阿蘇山近く、九州の臍とも称される場所に位置する神社です。15000年の歴史をもち、人々が拡散していった出発のちともされています。本殿には肌で感じられるほどの気に満ちており、知る人ぞ知る「隠れ宮」です。
参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%A3%E7%AB%8B%E7%A5%9E%E7%A4%BE
「百間滝(ひゃっけんだき)」(愛知県)
中央構造線の活動によってできた谷間に存在する滝です。川の水も中央構造体に沿って流れており、強い気を感じるとして有名な場所です。
参考:https://www.city.shinshiro.lg.jp/kanko/meisyo/hyakkendaki.html
「陣賀山」(島根)
古来より神聖な場所とせれてきた、松江市にある山。卑弥呼がこの土地で人々を癒していたともいわれています。
所在地:〒690-0855 島根県松江市浜佐田町490
秘められたパワーを引き出すゼロ磁場
パワースポットとして注目を集めている「ゼロ磁場」とは一体どういうものなのか。多くのサイトで「なんらかの原因で」と省略されている部分を解説していきました。
本文からは割愛しましたが、資料を集める中で磁気と電気関係から分かったことがあります。それは物質を形成している原子は、陽子と電子を磁力で結合させているという事。そこに外部から磁気が加わるという事は、僅かながらその物質の状態に影響を与えるということです。
つまり、ゼロ磁場がパワースポットである理由。ソレは人体を形成する原子に、ゼロ磁場の磁気が刺激を与えることにより、その人に秘められたパワーを引き出してくれるからなのかもしれません。